《説教要旨》『めぐみにかんしゃする』 大澤宣 牧師
マタイによる福音書25章31~40節
収穫感謝礼拝は、アメリカで始まりました。昔、ヨーロッパからアメリカに引っ越した人たちがいたのです。この人たちは、自由に神様を信じることができるところを求めて、新しい土地に行こうとしました。新しい土地で、喜んで生活しようとしたのですが、持ってきた種がうまく育たなくて、食べ物がなくなってしまいました。たくさんの人たちが倒れてしまったのです。その時、もともとアメリカに住んでいる人たちが、皆さん、この土地ではその種は育ちませんよ、この種を蒔いてごらんなさいと教えてくれたのです。
たくさんの作物が育って、たくさんの食べ物が与えられたのでした。引っ越してきた人たちは、恵みを与えてくださった神様に感謝しました。そして、教えてくれた、もともと住んでいた人たちに感謝しました。感謝の礼拝をささげて、パーティーを開きました。もともと住んでいた人たちも一緒にお祝いしたのです。これが収穫感謝の始まりです。神様が恵みを与えてくださることに感謝して、働いてくださる方たちに感謝して過ごしたいと思います。
イエス様が喜ばれることは何か考えたいと思います。神様を愛することです。神様は私たちのことを大切に愛してくださっています。私たちも神様を愛しましょう。そして、神様に愛された自分を愛するように、私たちの隣にいる人を愛しましょう。イエス様はそれが大切なことだと言われました。
それなのに、この世界で戦争が続いているのはどうしてでしょうか。とても悲しい気持ちになります。平和な世界になるように願っています。
ある若者が旅をしていました。若者は、神様が喜ばれる愛と平和と喜びを求めて旅を続けていました。けれども、若者が見てきたものは若者が求めていたものとは違いました。人と人とが傷つけ合っているところ。病気の人が放っておかれるところ。泣いている子どもたち。若者は歩くのがつらくなってきました。やがて若者は、希望を持つことを教えられました。望みをもって、神様が喜ばれることを、心にしっかり持つことを教えられました。そして、神様は私たちを導いてくださり、私たちを用いてくださって、神様の喜ばれる世界になるように導いてくださるのだと思います。
神様の恵みに感謝する収穫感謝の日を迎えました。私たちはイエス様に心から感謝したいと思います。そして、神様が、イエス様を与えてくださって、私たちに、愛と、平和と、喜びを与えてくださることを信じて、進んでいきたいと思います。